シジフォスとエルシドの双子神の調査の発端を考えてみた。7年前くらいの設定。
オリキャラは出ませんが、捏造過去話「黒髪の少年」がちょっと関連。
「顔」への拍手、ありがとうございました!
俺得な我が家カップルものに拍手が来て超びっくり。嬉しいです!
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「射手座のシジフォス、参りました」
「うむ」教皇セージはうなずいた。「実は、お前に頼みたいことがあってな」
「はっ」
「先の聖戦の終結間近というときだった。突然現れた2柱の神によって、生き残っていた聖闘士のほとんどが殺されたのだ」
教皇は淡々と言葉を継いだ。「そのときは正体がわからず、倒れていく仲間たちを目の当たりにしながらなすすべもなかった。我らもアテナ様の加護でかろうじて生き残れたにすぎない」
「教皇…」
「その無念を晴らすという一念が我らを今まで生かしてきたと言っても過言ではない。そして今また聖戦が始まろうとしている。さすればあの2神が再び現れるに違いない。聖戦後彼らも表立った行動はあまりとっていなかったようだが、数年前からそれらしい報告が届くようになった。そこで、お前に彼らのことを調べてもらいたいのだ。彼らがこれまで何をなしてきたのか、これから何をなそうとしているのか、を」
教皇は傍らに持って来させておいた一山の資料を示した。
「この200数十年の間に多少のことは調べがついた。彼らはハーデス麾下の神だ。だが詳しいことはわかっていない。私は聖域からあまり動けぬ。黄金聖闘士の筆頭となったお前も多忙とは思うが、なにしろ相手は神、滅多な者には頼めぬ」
「いえ。まだまだ若輩の身ですが、引き受けさせていただきます」
「では頼んだぞ。聖戦が本格化する前に情報を集めておきたい。ああ、調査にはお前がこれと思う者を使ってよいぞ」
「承知しました」
「とりあえず、そこにある資料を持っていって目を通しておくがよい」
積んである資料のほうに顔を向けた教皇は、一瞬シジフォスが微妙な表情をしたのを見逃した。
シジフォスは腕いっぱいに資料を抱えて十二宮の階段を降りていた。双魚宮の主は留守、宝瓶宮にはまだ主はいない。磨羯宮まで降りてきたとき、鍛錬にでも行こうというのだろう、中からそこの主が出てきた。シジフォスの姿を見て、エルシドは足を止めた。
「…少し持とう」
「やあ、助かるな」
「人馬宮までか?」
「ああ」
分厚い羊皮紙のものもある資料を何冊か受け取りながら、エルシドはチラリとその表紙を見た。
「二代前の聖戦の頃の記録か」
「え?」
シジフォスが驚くと、エルシドは表紙の下の方の文字の羅列を指差した。
「ここに年号が書いてある」
「あ、この本ラテン語だから…ローマ数字か」
シジフォスは頭をかいた。
「エルシド、ラテン語読めるのか?」
「一応は」
「そうかー、俺はちょっと苦手なんだよなあ」
シジフォスは資料の山を見やってため息をついた。古い資料にはラテン語のものが結構ある。それから急に顔を輝かせた。
「そうだ、お前、時間が空いているときに手伝ってくれないか? 教皇からハーデス縁の2神の調査を頼まれたんだ。死の神タナトスと、眠りの神の」
「ヒュプノスか」
「知っているのか」
エルシドは微かにうなずいた。
「…そうか。ならますます丁度いいな。実地調査に行くのも黄金のお前となら心配ないしな」
シジフォスはさわやかに笑いながら資料を持ち直した。
「よし、じゃあ、これから人馬宮で読書の時間だ!」
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そして、これを皮切りに人馬宮の本棚が形作られることになるわけですね。
シジフォスは年が離れた兄のイリアスが聖闘士だったから、きっと幼い頃から聖闘士の修行をしてて、その一環として座学で語学の勉強とかも一通りしていると思います。でも実は座学は苦手なんじゃないかというイメージが。シジフォスは本番に強そうだから、いざというときにはうまくこなすと思うけど。うちのシジフォスがヘタレなだけか? だけどエルシドが理由ありっぽいのは気づいたと思います。
以前パラレル、というか「if」話の「もう一つの明日」の後書きでちらっと書いたエルシドの語学妄想ネタを使ってみました。
外伝がまだの時点で、過去をいろいろ書くのは冒険のような気もしますが、そこはまあそれとして。
バトルまで持っていこうと思っていたのに全くそこまで行かずに終わった。
アニメで実地調査のことがいろいろ出ていたので仕切り直し、と思ったけどそこまでもいかなかった。
三回連載ぐらいにしないと駄目かな。なので、続く…かもしれない。
エルシドがあんまり出てないし。
ちなみに、LCの二代前の500年くらい前の1247年とかだと、ローマ数字では「MCCXLVII」となります。
クレスト先生はこの頃が現役か?
LC外伝連載、なんかいろいろ出てますよ。
ミュージカルの再演、観に行きました! 楽しかったです!
感想は本館にて。
2008年頃に、ひょんなことで車田正美の漫画『聖闘士星矢』にはまる。漫画を読了後、アニメもOVA・TV版・映画版と観て、ギガントマキア・ロストキャンバス・エピソードGなどのスピンオフ作品にまで手を伸ばす。
トータルでの最愛キャラは車田星矢の黄金聖闘士、双子座のサガ(ハーデス編ほぼ限定)なのだが、このところ何故かロストキャンバスの山羊座の黄金聖闘士エルシドにはまっている。全然タイプは違うのだが、格好良さに惚れた。
二次創作は読むことはあっても書くことはないと思っていたのだが(いやかつては読むこともしなかったのだが)、とうとう禁?を破ってこんなことに。
このサイトは二次創作に特化させた「エルシド別館」なので、ロストキャンバスの新刊の感想等はこちらの「本館」のブログのカテゴリー「聖闘士星矢」を参照されたい。
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