あとがき解説

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無駄に長い「あとがき解説」という名の言い訳。
主編を読んだ後にお読みください。

（2010.12.11、2011.4.24、2011.6.26追記、～2012.7.16修正、2014.4.12全面改訂、2015.2.14追記）
 

　
　
お読みくださり、ありがとうございました。
なんだか突然妄想が降って湧いてたもので。自分が二次創作をするとは、それもオリキャラメイン、夢小説的なものを書くとは、まさか夢にも思いませんでした。
オリキャラヒロインの出る話はこの「主編」が前提となります。オリキャラの出ない話もありますので、右のカテゴリー、または作品一覧から見てみてください。気に入っていただけるものがありましたら幸いです。

原作にある設定は使うのを原則に、エルシドのキャラも極力変えないように努めたつもりですが、そもそもエルシドに恋人がいたとかありえないだろうとか、自分のエルシドのイメージと違う、こんなのエルシドじゃない～！という場合は速やかに忘れて下さい。すみません。書いているうちにだんだん別人になってきたような気もするし。二次創作なのでしょせん「パラレル」なわけですが。
アニメでの造形を加えるとますますありえない感じになりますが…！（アニメ感想は切り離しました―2012.4.28）  

「主編」全面改訂で以前の五割増しくらいに文字数がふえていますが、主な理由は「守り手」の章の大半を「女神の戦士」と入れ替えたことです。「祝福」もその後ろに追加しました。そのほか、「痛恨」の章をはじめ、今回いろいろ加筆修正しました（2014.4.12）。
「慟哭」の章はバランスが悪いので、切り離して「慟哭」として独立させ、「共闘」と差し替えました（2015.2.14）。

ほかも部分部分を別々に書いて組み合わせたりしたので、つながりが悪かったりするかもしれません。
筆がつたないのはご容赦下さい。描写が足りない部分やイイトコロは脳内補完して下さい。エルシドの覗き見なんて失礼でこれ以上できません…！（と、自分の技量と度胸のなさを言い訳する。本当はもっといろいろ妄想してるけど！） >

通しで改めて読むと展開早っ。エルシド、手が早過ぎだろ！　据え膳食わぬは…か！（照れ隠しに責任転嫁。エルシド、ゴメン！）
真面目な話、あの時代の倫理観は…？　でも聖闘士は常に死と隣り合わせ、で一般人の状況とは違うだろうし、好きな人がいたらあまりためらったりしないんじゃないだろうか。
それにエルシドは物事は即断即決しそうだよね…って全然フォローになってないけど！　まああの状況で、それまで気づいてなかったとしても、好意的に見ていたのなら、きっと受け入れてくれるよね！

ヒロインの名前は、実在のエルシド（1043?～1099）の剣の名前から。「ティソン」とも。多分「ソ」のところにアクセントがあるので、「ティソーン」「ティソーナ」の方が近いのかも。ゲームのFF11や「大航海時代」などにも出てくるらしいです。はじめ実在のエルシドの奥さんか恋人の名前にしようかと思いましたが、ネット検索レベルでさっと見つからなかったのと（よく見たらwikiにあったけど）、剣の名前なのもらしくて良いかな？と思ったので。音の響きも気に入ったし。愛馬に「バビエカ」というのもいるけど、意味が「愚か者」だったので…。もう一本「コラーダ」という剣もありますが、「ティソナ」の方が価値が高かったらしい。何よりも名前としては「ティソナ」が気に入ったので。

参考資料としてエルシドを題材とした叙事詩『わがシッドの歌』（国書刊行会(スペイン中世・黄金世紀文学選集第１巻)、1994）を読んじゃいました。
「文学作品」なので史実とは結構いろいろ違うらしいですが。
中世の叙事詩なんてまともに読んだことはありませんでしたが、大げさな表現を含め、これはこれでなかなかおもしろかったです。 興味がある方はこちらを。
コルネイユの恋愛もの戯曲「ル・シッド」というのもあります。

ヒロインの名前は本名じゃないことにして、本文中に名乗りを追加しました。「ティソナ」が本名だとするとスペイン出身になるかなあと思っていましたが、後にスペイン語を一から勉強するエピソードを作ったこともあり、本名・出身地は不明に。多分ギリシャ？　聖域近郊なら「聖戦」や「聖闘士」って一般の人にも知られているかな？（2014.4.12）

ヒロインのイメージは初出の場面はアガシャちゃん（アルバフィカ絡みのロドリオ村の少女、名前はアニメ設定）、聖闘士（候補生）時代はセリンサちゃん（アルデバランの弟子の一人）で。エルシドにはかわいい子が似合う気がして。
アガシャ、エルシド、バレンタインの台詞とかいろいろ参考にしたり使ったりしました。そのほかにもいろいろ。パクリが嫌いな方はごめんなさい。

ヒロインは聖闘士ということで守護星座が必要なわけですが、最初は「地獄の番犬座(ケルベロス)」のように実在しないものにと思い、「猫座」か「日時計座」にしようかなあと思いましたが、どちらも18世紀半ば以降の制定なので、ロスキャンの時代にはまだないはず、と断念。もっとも現代の聖闘士の中に現存しない「ケルベロス座」がいたり、先々代にその当時なかったはずの「(銀)蠅座(ムスカ)」がいたりするので（シオン様が見たハクレイ絡みのビジョンで）、あまり気にしなくてもいい気もしますが。大体「神話の時代」には星はあっても今の「星座」はないよ…。じゃあと「山猫座」にしようかなと思ったものの、これは既に映画「真紅の少年伝説」のジャオウと「エピソードＧ」のレツで出ているので（それにどちらも男）、今まで出ていない、女の子にふさわしい可憐な感じの「南の冠座」にしてみました（星座は結構好きなのでいろいろ考えた）。カタカナ読みは今まで「南の～」を冠する星座が出ていないのと（「南十字星(サザンクロス)」というのが映画版にいたが）、既出のものもラテン語だったり英語だったりとカオスなので、とりあえずラテン語系の方で。そっちの方が格好いいので。英語だと「サザン・クラウン」かな。本当は山羊座のそばの星座が良かったのだけど、しっくりくるのがなくて。射手座のそばなのが残念。アニメで、他の部下の星座がアルゴ座分割のうちの３つになりました。ならばティソナも残りの竜骨座にすべきか悩みましたが、多分この後「竜骨座」が出ることはないとはいえ（アニメではおそらくパキアくんの分）、やっぱりここはこのまま行きたいと思います。別の時代とはいえ、スピンオフ作品などで出ないかどきどきです。出ても変更しないけど…！
ただティソナが青銅という当初の設定を「主編」からははずしました。アニメでラカーユが白銀という設定が出たので、階級に差があるのはどうかと。でも三人白銀・一人青銅はバランスが悪いかな…。なので階級はあいまいになっていますが、そろそろちゃんと設定しないといかんかなー。まあ我が家設定でもラスクだけは少し離れて若いんですけどね。
他の部下たちは原作本編時には名前がなく、のちアニメで名前や設定が出ましたが、この「主編」では名前は出さない形にしました。

技も「光の輪」みたいなのと「短剣」的なものを考えてみました。

エルシドの年齢が当初不明だったため、シュラが車田原作で23歳だったので、それと同じくらいとして設定していましたが、原作単行本22巻で26歳というのが出ました。我が家では2年程前なので24歳くらい。初登場時は17歳ということにしました。同じ22巻のイリアスのエピソードによると、10年前の16歳のときはまだ聖闘士じゃないので。
初登場時11歳ぐらいでシュラがアイオロスを殺しに行った頃と同じくらいとして、エルシドももうその頃には黄金聖闘士になってたよね、当然。と思っていたのですが。シオン様、6年前の12歳のときまだ聖闘士じゃなかったし、双子座の二人も16年前で11歳のときまだ聖闘士じゃなかった。ロスキャン時代、黄金聖闘士は現代の人より聖衣得るのが遅い？
でも黄金聖闘士で16歳でまだ聖闘士じゃないって遅くないか？（それとも車田原作の現代が異常なのだろうか？）　見出されたのが遅かったのだろうか？　聖域に来るまで何があったんだろうか？　捏造過去を作ったりしています（右カテゴリー「捏造過去」）。

他人との交流が少なそうなエルシドですが、主編にも何人か黄金さんたちを出してみました。その後個別に黄金さんたちや部下との話もいろいろ書いてみました。外伝絡みや、オリキャラヒロインやエルシドの出ない話も。関係を考えるのは大変な場合もありましたが楽しかったです。

お気づきかと思いますが、エルシドはヘッドをはずしたときはプライベート、みたいなものを目指してみました。でもヘッドのない優しい顔がうまく想像できません！　エルシドはあくまでヘッドパーツとマントの取れない鋭い顔つきの戦う姿が大好きなんで。
女聖闘士の方は、プライベートは仮面をはずす、という感じにできるのでわかりやすいし書きやすいです。

9・10巻を読み返すとエルシドの格好良さにしびれます。でも少し驚いた表情をしているときなど、あ、結構若い！とか思ったりしてちょっとかわいい。
アニメ第２章での活躍もすごく楽しかったです。外伝も毎週どきどきしながら読みました！　どちらにも、いろいろ言いたいことがなくはないですが、見ることができて嬉しかったです。
エルシドに関してはもう新しい情報が出ることはないかもしれませんが、外伝・アニメを含め、これからもＬＣを応援しています！