「11月13日」

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ツバキ、誕生日おめでとうでした！
外伝16巻巻末の誕生日ネタ第４弾。
ツバキ話のつもりがラカーユ話になってしまったかもしれない。

オリキャラは出ません。

東京ＭＸテレビ２のＬＣアニメ放映、遂に次回で最終回です！　でも今週はまたもお休みなのですが。
少しはファンがふえてアニメの続きができてくれることを祈りつつ…。

「8月14日」、「8月31日」への拍手とコメントありがとうございました！

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　エルシド様が聖闘士を目指すという者を連れてきた。あのエルシド様が人を連れてくるとは驚きだった。もっとも話を聞くと、多分にあの者が勝手についてきた感じではあったが。
　気さくな人柄でおっとりしているようだが、それなりに素質はあるようだった。最初はあの年で修行を始めてものになるのかと思ったが、何とかなるかもしれない。それに見かけよりは若かったようだ。年の割には大柄で、ここに来てからもよく食べているようだ。まあいずれ外観だけは様になるだろう。うまくいけば中身もな。
　そしてそう、その通りになったのだ。

＊

「ツバキさん、今日誕生日じゃなかったっスか？」
「お前も俺と同じ白銀聖闘士になったんだろう…もう敬称や敬語はいらんと言ったはずだが」
「ああ、そうだった…つい癖が出ちゃうなァ」
　ラカーユは頭をかいた。聖域で先に修行していたツバキには遅れたが、ラカーユも先日ついに聖闘士になったのだった。
「誕生祝いに欲しいものとかある？　ま、俺にできることなんて大してないだろうけど」
「別にお前から欲しいものなど…いや、お前にして欲しいことならあるな」
　ツバキはじろりとラカーユを見て言った。
「え、なに？」
「エルシド様のことをきちんと『様』をつけて呼ぶことだ！」
「そこかあ…それも昔の癖でつい…」
　ラカーユは出会ってから聖域に来る道中、ずっとエルシド様のことを『エルシドさん』と呼んでいたらしい。エルシド様と二人で旅ができるなど、まったくそれがどれほどのことか…！
「お前もエルシド様の部下になったんだからな、きちんとけじめをつけろ」
「はいはい」
　ラカーユは肩をすくめながらも笑っていた。ツバキはため息をついた。まあこいつはこんなやつなのだ。
「ともかく、少しでもエルシド様のお力になれるように励むぞ！」
「おう！」
　そこは一致している。俺たちは。互いにこの先何年、年を重ねようとも。

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ツバキはラカーユが聖域に来たときもういるんだよね…。筆頭部下だと思うんだけど、原作でもアニメでも「俺たちも行くぞ」的なことを真っ先に言う脳筋野郎なんだよねえ。公式ではツバキが聖域に来てエルシドの部下になった経緯はわからないけど、エルシドに連れてきてもらった（ついてきた）ラカーユのことは絶対羨ましがっていると思う…！
ラカーユ、アニメだと結構大柄なんだよね。外伝の時点だと体形はふっくらしていて女性みたいに見えるときもあるけど。
ツバキの名前も気になるんだよなあ…峰のように何か日本由来の人だったんだろうか？　杳馬さんの例もあるけど、あの時代だと結構難しいんだよなあ…。