聖域にはシオン様が持ち主のいなくなった聖衣を修復している「慰霊の地の丘」があって、墓地もあるわけですが、きっと遺体安置所みたいな場所もあるんじゃないかと思ったことによる捏造設定。
聖闘士の死はきっと日常茶飯事だろうし…。
「主編」後日談。オリキャラヒロインあり前提です。
(部下名前変更―2011.4.24)
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墓地に隣接して立つ慰霊堂に、エルシドはティソナを運んだ。ここで遺体は清められ、翌日の埋葬を待つ。
そっとティソナの体を下ろし、エルシドはその傍らにひざまずいた。
ラスクがべそをかきながらそのそばに寄ろうとした。ツバキがその肩をつかんで引き止める。ラスクが驚いて顔を向けると、ツバキは黙って首を横に振り、ラスクをうながして慰霊堂の外に連れ出した。
「どうして…? 俺だってティソナにお別れが言いたいよ…!」
「いいから。しばらくは二人だけにしてさしあげるんだ」
ツバキの抑えた声に、自分も手を握りしめていたラカーユは思わずその顔を見た。ツバキはかすかにうなずいた。では気づいていたのだ。この男も。
「お前も辛いな」
泣いているラスクに聞こえないように、ツバキが小声でつぶやいた。こっちの方もお見通しか。
彼女が幸せならば、思いが届かなくても良いとも思った。思い浮かべていた通りのかわいい顔。その顔がずっと見られない方がどれほど良かったか。永遠に失うより、どれほど――
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主編の最後の方。
三人組これが初書きでした。ラカーユくん、出た途端、失恋決定。
まあ、恋敵がエルシド様じゃあ、万に一つも彼に目はないんですがね~。
「お茶会」のときは気づいていなかったラカーユくんですが、このときは既にわかっています。そのへんはまたいずれ。
しかし聖闘士の遺体って戦場にうっちゃられるのがもしかして普通だったろうか…。
死んだと思われたテンマと耶人は回収されてなかった…。まあ、あのときは瓦礫の下になって回収困難って言われてたけど。まだ目の前に敵がいたしね。
エルシドは基本、公私混同はしない人だと思います。でも最期は個人的にやっぱり顔が見たかったと思うし、せめて連れて帰りたいと思うのが人情ではないかと。
主編ではもう敵を殲滅した後だからOKだったということで。
2008年頃に、ひょんなことで車田正美の漫画『聖闘士星矢』にはまる。漫画を読了後、アニメもOVA・TV版・映画版と観て、ギガントマキア・ロストキャンバス・エピソードGなどのスピンオフ作品にまで手を伸ばす。
トータルでの最愛キャラは車田星矢の黄金聖闘士、双子座のサガ(ハーデス編ほぼ限定)なのだが、このところ何故かロストキャンバスの山羊座の黄金聖闘士エルシドにはまっている。全然タイプは違うのだが、格好良さに惚れた。
二次創作は読むことはあっても書くことはないと思っていたのだが(いやかつては読むこともしなかったのだが)、とうとう禁?を破ってこんなことに。
このサイトは二次創作に特化させた「エルシド別館」なので、ロストキャンバスの新刊の感想等はこちらの「本館」のブログのカテゴリー「聖闘士星矢」を参照されたい。
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