学パラ「文化祭」

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ミーノス→アルバフィカ。

ろん様からの提供です。
合同文化祭とかあるらしい。
 

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「……素晴らしい……！」
　華道部の展示室に篭もっていたアルバフィカは、突然冥界学園の生徒に手を取られて思わず身を堅くした。
　伸びすぎのきらいのある前髪からちらちらと覗く紫の瞳が、異様な熱意を持って見つめてくる。実に気味が悪い。
「あの薔薇の作品は君の物ですね、一目見て確信しました！
　──ああ失礼、私は冥界学園五年のミーノスと申します。アルバフィカ、とは君のことですね？」
「……その通りだが、まず手を放してくれないか」
　誰かこの不審者紛いを引っ張り出してくれまいかと思うが、生憎と最上階の一番隅に追いやられた華道部の展示室には人が少ない。
　厄介な時に厄介なのが来たものだと腕に滲み出る鳥肌と額に浮かぶ青筋を抑えつつ、精一杯穏やかに言う。
「おっと、これまた失礼……。しかし薔薇一輪一輪の華やかさ、それらが織り成す見事なハーモニー！あなたが聖域学園にいらっしゃるのが口惜しい！ 合作のお願いをしたいのに！」
　怖い。乙女のように胸の前で腕を組み、あれこれと空想を巡らす男への正直な感想が口から出なかったのは、ひとえにアルバフィカの理性の賜物だろう。
「喜んでいただけたなら、嬉しいが……」
　どうしたものかと視線を泳がせていると、展示室に別の声が割り込んできた。
「──ミーノス先輩、ここでしたか！器楽部の発表がそろそろですよ！」
　これまた冥界学園の生徒が、少し焦った様子でまくし立てる。ミーノスは彼へ目をやると、たいそう残念そうに息を吐いた。
「そうですね、すぐ行きますよ……アルバフィカ、お近づきの印です。お手透きでしたらぜひ手芸部の展示室にいらしてください」
　そしてどこからか妙に精巧な出来の人形を取り出して、アルバフィカの手の中に押し込む。
　何事か言う前に、ステップでも踏むような軽快な動きで、珍妙な訪問者は展示室を出て行ってしまった。

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ちょっと重いものが続いたので息抜きに。

ミーノス様がキモいです（笑）。アルバフィカが気の毒…。
ミーノス様の後輩はビャクさんだそうです。あ、設定に入れてなかったかも（追加済）。
続く…かもしれない。

ロスキャンアニメのミーノス様はすごーく嫌らしく悪そうでとても良かったです。表情が動くところが秀逸でした。