「仮面の下（続）」

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「仮面の下」の後話。
いつもの（×オリキャラヒロイン）。

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「エルシド様」
　呼びかけると問いかけるようにこちらを見た。
「今夜はうかがってもいいですか」
「…ああ」
　ここしばらくこちらが避けていたことによるわずかな間。

「もう、いいのか」
　その短い言葉の中に、問わぬ思いが込められる。
「はい」
　同じように短く答え、自分の方から身を寄せた。エルシドの手を仮面の際に導く。
「…はずしてください」
　わずかに驚いた表情を浮かべたのがわかった。仮面をはずした手が顔の輪郭をなぞる。
　この顔を見ていいのは、この人だけ。振り捨てたつもりだったが、思い出すと悔し涙が流れた。あんな男に。
　体にまわされた腕に力が込められた。目からこぼれたものがそっと拭われる。
「顔を、見られました。その報いは受けてもらいましたけど」
　目を伏せたまま、小さくつぶやいた。
　真新しい、まだ完全に癒えていない右腕の傷口にいたわるように触れてくる。
　この体に触れていいのは、あなただけ。
「…抱いてください」
　爪先立って唇を求めながらささやく。あの男が触れたことなど、忘れさせて欲しい。

　傷が少し開いていた。血が寝具に赤い染みをつくる。
「すみません、汚してしまって」
「いや。無理をさせた」
「…大丈夫です」
　傷に、癒しの小宇宙が当てられる。
「ありがとうございます…」
　その口づけに、すべてを忘れる。

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ついこの手の蛇足を書いちゃうけど…まあいいや。

ブルーレイで出直した昔の映画４本視聴。東映まんがまつりのは短いけどテンポがいい気がする。
「真紅の少年伝説」のサガは格好いいなあー。シュラがあっさりなのが寂しい。
感想は本館に。