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「次の調査地はイタリアだな…」
シジフォスはつぶやきながら十二宮の石段を上がっていた。巨蟹宮を通りかかったとき、ひょいとマニゴルドが出てくるのに行きあった。今日は任務ではないらしく、私服姿だ。
「マニゴルド、丁度良かった」
「何だよ」
シジフォスが呼び止めるとマニゴルドは怪訝そうな顔で振り向いた。
「お前さ、やさしいイタリア語の本とか、持ってないか?」
「ああ?」
「いや、今度イタリアに行くんだけどさ、イタリア語の読み書きに若干不安があってな。何か予習でもしておこうかと」
「そんなもの…、ガキの頃ジジイに無理やり押し付けられた絵本みてえなものならどっかにあったような気がするけどよ…」
「…ああ、そんな大事なものなら借りられないな」
微妙に目をそらすマニゴルドにシジフォスは破顔して言った。
「別に大事なわけじゃねえよ。まだあるかどうかもわかんねえし」
「いいって、いいって。ま、何とかなるだろ。邪魔したな」
シジフォスは仏頂面のマニゴルドを残し、手を振って十二宮を上がっていった。
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本当は大切に取ってあるんだよ!
セージ様が視察のときに手に入れてきたのを嬉しそうに「ほら、おみやげじゃ」とか言ってあげるんですよ。
「俺はもうそんなもん喜ぶガキじゃねえ」とか言ってるマニゴルドさんですが、本当は嬉しくてあとでこっそり何度も見てるんですよ。浮浪児だったマニゴルドさん、子どもだった頃あんまり読み書きはできなかったのでは。
17世紀からヨーロッパでは「絵入り教科書」というものが作られていたそうですが、18世紀だとイタリアはまだ統一前だよね。
イタリア語の歴史とか絵本の歴史とか調べちゃいましたよ。
LC外伝連載はマニゴルド編に入りました。
マニゴルドさん、格好いいね! わくわくします。私はこんなにマニゴルドが好きだったのか?
「奴らの黄金聖衣は我々が譲ってやったようなものだ」って、あの美形のお兄さんは「暗黒魚座」とかなのか?
でもボスは白銀に対応する「暗黒祭壇座」なんだよね。じゃあ「暗黒蜥蜴座」か?
そう言えば暗黒のボスは無印でも「首領(ドン)」と呼ばれていたようです。伝統なのね。
まさかのアルバフィカ再登場。しかも共闘?
単行本8巻のラストでイラスト一枚あったけど、ついに蟹魚ですよ。
外伝単行本2巻に気弱なことが書いてありましたが、黄金全員描いてね! ちゃんぴおんも単行本も買ってるから!
エルシド以前に打ち切りになったら泣くから! エルシド以外も見たいから!
2008年頃に、ひょんなことで車田正美の漫画『聖闘士星矢』にはまる。漫画を読了後、アニメもOVA・TV版・映画版と観て、ギガントマキア・ロストキャンバス・エピソードGなどのスピンオフ作品にまで手を伸ばす。
トータルでの最愛キャラは車田星矢の黄金聖闘士、双子座のサガ(ハーデス編ほぼ限定)なのだが、このところ何故かロストキャンバスの山羊座の黄金聖闘士エルシドにはまっている。全然タイプは違うのだが、格好良さに惚れた。
二次創作は読むことはあっても書くことはないと思っていたのだが(いやかつては読むこともしなかったのだが)、とうとう禁?を破ってこんなことに。
このサイトは二次創作に特化させた「エルシド別館」なので、ロストキャンバスの新刊の感想等はこちらの「本館」のブログのカテゴリー「聖闘士星矢」を参照されたい。
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