「十二宮で12のお題」の現代編第1回。アフロディーテ編。
この「お題」に限り、現代の黄金聖闘士も書いてみようかと。無印キャラ初書きです。
オリキャラは出ません。
LC編と無印編を同時に出そうと思っていましたが、それぞれいじっていたら遅れました。
この猛暑の中、夏風邪でへろへろです。皆様、ご自愛ください。
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ここが最後の砦。
少し前にデスマスクの小宇宙が消えた。シュラの小宇宙ももうほとんど感じられない。形は違えど、それぞれ納得ずくで現教皇に忠誠を誓った我ら三人ではあるが、残ったのはもはやわたし一人らしい。この13年の間、聖域を支えてきた我らも。
すぐ下の宝瓶宮では熾烈な戦いが繰り広げられているようだ。その宝瓶宮の横を抜けて登ってくる青銅の小宇宙が、次第に近づいてくる。二人いる。特にそのうちの一人は義憤に燃えているようだ。おそらくわたしが倒してきた者たちの誰かに、何らかの縁がある者なのだろう。察するに、アンドロメダ島あたりか。だがわたしは後悔などしていない。力こそ正義、それがわたしの信ずるところだ。力のない者に世界は守れない。その教皇の考えにわたしは共感したのだから。わたしに敗れたということは、その者が「正義」でなかったということだ。
宝瓶宮での戦いも終結したようだ。これで十二宮を守る黄金聖闘士は、このわたしただ一人。双魚宮を守る聖闘士になったときから覚悟はしていた。ここが最後の砦になると。ここに敵がやってくるのは、他の黄金聖闘士すべてが倒れたとき。だが今は、皆が倒されたわけではないようだ。他に感じられる黄金聖闘士の小宇宙は動かない。戦いはしたが、その間に何か感じたことがあったと見えて、あえて「反逆者」の青銅どもを通してやったとみえる。
わたしはわたしの役目を果たす。双魚宮から教皇の間までの道はすでに猛毒の魔宮薔薇で覆ってあるが、それはあくまでも不測の事態に対する備えだ。二人のうちの一人がわたしの横をすり抜けても、先へ進むことを許さないための。敗れるつもりなどない。わたしはここで敵を阻止するつもりだ。最後の一人として。
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アフロディーテは最後の宮の守護聖闘士として、きっと「孤独」を覚悟していたと思う。
原作での彼ら年中組の考え方は必ずしも同じではないと思うけど、年長の二人が事実上いなくなった聖域を、曲がりなりにも支えていたのは彼らなのですよね。まだ10歳かそこらだったけど! その彼らが何を考えどう過ごしていたのか、妄想のしがいがありますよね。
そういえばデスマスクとシュラってどっちも紫龍にやられたんでしたっけ。
アルバフィカとアフロディーテで、それぞれ「敵」を待ち受ける姿を書いてみました。ちゃんと書きわけられているかどうか。
あちらに比べると前段がない分、かなり短いですが。
そもそもアフロディーテがきちんと書けているかどうか。
魚座全員やる?とかちょっと思いましたが、ルゴニス先生はアルバフィカとかぶるし、カルディナーレさんはまだどういう人かよくわからない…まあ今出ている通りの人かもしれませんが。エピGは無印と同じだし、Ωには魚座は出ないだろうな(最近の展開を見るとまだわからない気もしますが)。
2008年頃に、ひょんなことで車田正美の漫画『聖闘士星矢』にはまる。漫画を読了後、アニメもOVA・TV版・映画版と観て、ギガントマキア・ロストキャンバス・エピソードGなどのスピンオフ作品にまで手を伸ばす。
トータルでの最愛キャラは車田星矢の黄金聖闘士、双子座のサガ(ハーデス編ほぼ限定)なのだが、このところ何故かロストキャンバスの山羊座の黄金聖闘士エルシドにはまっている。全然タイプは違うのだが、格好良さに惚れた。
二次創作は読むことはあっても書くことはないと思っていたのだが(いやかつては読むこともしなかったのだが)、とうとう禁?を破ってこんなことに。
このサイトは二次創作に特化させた「エルシド別館」なので、ロストキャンバスの新刊の感想等はこちらの「本館」のブログのカテゴリー「聖闘士星矢」を参照されたい。
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