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ラカーユくんとエルシドさん。
「少年」からのこぼれ話。
オリキャラは出ません。
映画「LEGEND of SANCTUARY」、先行上映が始まりました。
いろいろあるようですが、楽しみにしておりますよ。
LC外伝、双子座デフテロス編終幕、と思ったら来月からはアスプロス編!
やった、双子座第二ラウンド! これで来年までは続くね!
是非アニメも第3章・第4章をですね…お願いしますよ~
今度の日曜はパラ銀です。皆様よろしくです!
「はああ~きっつ~」
ラカーユは修練場のはじにすわりこんで休憩を取っていた。今日も修行に明け暮れた一日だった。聖域に来てからまだそれほど経っていないが、もともと修行を始めたのが早いとはいえない身なので、人一倍頑張らなくてはならないことは自覚していた。自分を連れてきたのが黄金聖闘士のエルシドということで、周囲の目が厳しいこともある。だらしない様を見せてエルシドに恥をかかせるわけにはいかない。それでも一日の終わりには、ちょっとへたりこみたい気分になる。
すわりこんでいるラカーユの上に影がさした。
「少しは小宇宙を扱えるようになったようだな」
聞き覚えのある声にはっとしてラカーユは目を上げ、次の瞬間、跳び立った。
「エルシドさ…ま!」
任務の帰りか、聖衣を纏ったエルシドがすぐそばに立っていた。その前にはラカーユが先程割った岩塊がある。
「手合わせしてみる気はあるか?」
エルシドがラカーユの方に向き直る。
やった! めったに会えないエルシドさんに会えたうえに、修行に付き合ってもらえるなんて! ラカーユは疲れを忘れた。
「お願いします!」
全力でかかっていったつもりでも、当然のごとくすべていなされる。
「くっ…!」
聖衣を纏った黄金聖闘士に勝てるはずなどない。いくら相手が本気でなくても。それでも、かするだけでもいい。一撃なりとも届けば。
カタラニアから聖域に向かう途中でやった修行のときよりも腕を上げたところを見せるんだ! 今の俺の小宇宙を!
ラカーユは近くの岩を打った。その拳が打った岩を砕く。そして剣で切り裂いたように地面を割れ目が走ってゆく。その斬撃は、一瞬、エルシドに届くかに見えた。進んでくる軌跡の正面に立っていたエルシドがわずかに動いたと見えた一瞬。目にも止まらぬ速さで放たれた拳が、迫るラカーユの剣圧を綺麗に斬り払っていた。
その鮮やかさに思わず見とれたラカーユは、続けて来た衝撃に、修練場の反対側まで敷石を削りながら吹っ飛ばされた。
「ありがとうございました!」
エルシドはうなずいてラカーユを見やった。体型は一見変わらないように見えるが、ずいぶん引きしまって筋肉がつき、あちこちに厳しい修行をしていることを物語る傷痕があった。
「まだまだっスね…でも俺、頑張りますから!」
傷だらけの顔で、それでもへこたれずにラカーユは笑った。その明るい笑顔は変わっていない。
「期待しているぞ」
「はい! 見ていてください!」
ラカーユは勢いよく言った。見ていてください、俺の道を。早く聖闘士になって、エルシドさんの力になるんだ!
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心の声はきっとまだ「エルシドさん」なラカーユくんw
ラカーユくん、聖域ならエルシドさんにいつでも会えるって思っていたけど、かえって修行とか序列とかでエルシドさんと接する機会がろくになくなっちゃったんじゃないかな、とか。
「少年」で聖域でのラカーユくんとエルシドさんがあまり書けなかった気がするのでリベンジ。それでも大して書けてないけど。
しっかしラカーユくんは戦闘シーンの描写がほとんどないのでどう書けばいいのやら。
アニメでも合体技だしね。ゆえに捏造するしかありません。うちのラカーユくんは「剣」使いです。
ラカエルご所望の方には全然足りないとは思いますが。
2008年頃に、ひょんなことで車田正美の漫画『聖闘士星矢』にはまる。漫画を読了後、アニメもOVA・TV版・映画版と観て、ギガントマキア・ロストキャンバス・エピソードGなどのスピンオフ作品にまで手を伸ばす。
トータルでの最愛キャラは車田星矢の黄金聖闘士、双子座のサガ(ハーデス編ほぼ限定)なのだが、このところ何故かロストキャンバスの山羊座の黄金聖闘士エルシドにはまっている。全然タイプは違うのだが、格好良さに惚れた。
二次創作は読むことはあっても書くことはないと思っていたのだが(いやかつては読むこともしなかったのだが)、とうとう禁?を破ってこんなことに。
このサイトは二次創作に特化させた「エルシド別館」なので、ロストキャンバスの新刊の感想等はこちらの「本館」のブログのカテゴリー「聖闘士星矢」を参照されたい。
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