「大義の道へと」

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エルシド独白。
主編（×オリキャラヒロイン）ラストより後。捏造過去「黒髪の少年」も入ってます。
　

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　失ったものは戻らない。
　喪失の痛みは消えない。幾多の命が失われていった。その中には、他には替えられないものも。

　考えないようにしていた幼い日々のことは、今では定かには思い出せなくなった。それは二重の喪失感となってこの身を打つ。だが、幼い日々に受けたもの、受け継いだものは確かにあると信じている。

　最近になって得、そして失ったもの。その喪失感は遙かに激しい。だが与えてもらったもの、その手のぬくもり、その心の輝きは忘れない。失うのなら手にしない方が良かったとは思わない。共に過ごした時はわずかではあっても、その時間はかけがえのないもの。決して無駄なものではない。託された命の炎は確かに受け取ったもの。

　失ったものは戻らない。
　だが、受け継ぐものはある。
　多くの生命でできている道。
　その大義の道へと。
　この命のある限り。


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祈りにかえて。

エルシドは良い家に生まれて、きちんと愛されて育った基礎があるからあれだけしっかりしているに違いない、という捏造過去妄想に基づいています。
「恋人の喪失」も受け止めて前に進むと思う。逆に強さにして。