「目」

※当サイト初見の方はこちらをご覧ください※

お礼が大変遅くなりましたが、「聖域の平和な一日、あるいは闘技場の受難（７）」への拍手、ありがとうございました！

「祝福」への拍手も、ありがとうございました！　嬉しいです！！
それに励まされて、節目の100投稿目ですが、いつものアレです（×オリキャラヒロイン）。
砂糖警報。
久しぶりの更新がこれかい！　同じようなものを繰り返し書いている気がする…。

---

　澄んだ明るい目の色。だがこの目を形容する言葉を自分は知らない。口の達者な男なら、何か美しいものに例えて、女の耳に心地良い言葉を紡ぐだろうに。
「お前の目はきれいだな」
「そんな…エルシド様の方がずっときれいです！　…煙ったアメジストみたいで」
　ああ、そんな風に宝石に例えて言うものなのか。自分にはその知識もないが。そっとその顔をこちらに向ける。頬が染まる。
「目だけではないがな。この顔を見られるのが俺だけの特権なら光栄だ」
「他には誰も…。でもそんないいものじゃないです」
「そうか？」
「そうですよ。こんな顔をほめてくださるなんて」
「本心から言っているのだがな。俺の言葉が信じられないか？」
　そっとその顔にふれる。大きく無骨な、鍛錬で硬くなった手で、壊れ物を扱うように、そっと。
「いえ…！　エルシド様はお優しいです。そんなこと、みんな知らないでしょうけど。知っているのは私だけかと思うとちょっと嬉しいです」
　ふれた手にその手を重ねてつぶやくように言う。そしてこちらを向いてふわりと笑う。花が開くような笑顔、雲間から光が射すのにも似て。
　その笑顔を独占できる喜びをかみしめつつ、この束の間のときをいとおしむ。

---

誰だよ、これ（笑）。
無愛想で無器用だけど、彼女にはとても優しいといいな！という願望です。願望ですってば。
つくづく原作の人とは別人だよな。あの人は絶対女のこととか考えてないって…！