―KEN NO CHIKAI― since 2010.10.23
Posted by MCBT - 2011.08.06,Sat
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黄金オールスター手合わせ。(0) (1) (2) (3) (4) (5) (6) の続き。
オリキャラは出ません。
そして、あの後、どうしたのかというと…。
「聖域の平和な一日、あるいは闘技場の受難(6)」への拍手(×2)、ありがとうございました!
ミュージカルの歌が頭の中を回るー
黄金オールスター手合わせ。(0) (1) (2) (3) (4) (5) (6) の続き。
オリキャラは出ません。
そして、あの後、どうしたのかというと…。
「聖域の平和な一日、あるいは闘技場の受難(6)」への拍手(×2)、ありがとうございました!
ミュージカルの歌が頭の中を回るー
---
「馬鹿者ーーー!!!」
めったに聞けぬ教皇の怒号が響き渡った。闘技場にいた黄金聖闘士たちは一様に首をすくめた。あちこちから覗いていた他の聖闘士や雑兵たちはあわてて隠れる。
「何をしておる! 黄金聖闘士が雁首そろえて…。シジフォス、お前がついていながら…」
「いや、少々鍛錬をと思いまして…」
シジフォスは恐縮しながら答えた。
「俺は止めたんですぜ、お師匠」
マニゴルドが口をはさんだ。
「馬鹿者!!! 結局参加しておろうが。お前も同罪だ!」
自らも積尸気を操る教皇が、闘技場に残るその気配に気づかぬはずはない。
「明日には聖衣獲得のための御前試合があるというのに、この惨状をどうするつもりだ!」
「え、御前試合は来週の予定では?」
デジェルが疑問を口にした。
「都合で急遽明日に変更になったのだ」
教皇はため息をついて闘技場の様子を見渡す。レグルスのライトニングボルトで穿たれた跡、アスミタの天魔降伏の跡、デジェルのオーロラエクスキューションで凍りついた跡、エルシドの斬撃の跡、アスプロスのギャラクシアンエクスプロージョンが砕けた跡、シオンのスターダストレボリューションの跡、ハスガードのグレートホーンの跡、童虎の廬山百龍覇が通った跡、アルバフィカのピラニアンローズが穿った跡、カルディアの爪で切り裂かれた跡。
「ともかく、お前たちの責任で、明日までに元通りにしておけ!」
「「「「「「「「「「「はっ」」」」」」」」」」」
黄金聖闘士たちは、それこそ光速の動きとも言われる速さで、翌日までに闘技場を復旧したという。
しかしそのさなかにレグルスがふとつぶやいた。
「…誰か足りなくないか?」
「おや、急にどうしたのだ?」
ハクレイは思わぬ姿を目にして尋ねた。いつ来たのか、乙女座の黄金聖闘士アスミタがすわってそこにあった茶を飲んでいた。
「なに、たまにはご機嫌うかがいなどをと思って」
「…それはわしの茶なのだが」
「ふむ、どうりで、なかなかうまいものですな」
アスミタはすまして答えた。
「そなたは相変わらずじゃな」
「貴方ほどではありますまい」
アスミタは立ち上がった。
「実は少々聖域が騒がしいもので、瞑想の場所をお借りしに来たのです」
「ああ、別に構わんが…」
「では、お言葉に甘えて」
アスミタは階段を上って上階へと向かった。
あの出不精な男が今なぜわざわざここへ来たのだ? おおかた聖域での面倒事からちゃっかり逃れるために違いない。あとでセージに確認せねばならんな。
ハクレイが闘技場の受難とその後始末の話を聞いたのは、数日後、アスミタが去った後のことである。
---
このラストはずっとやろうと決めていました。アスミタさんの後日談もだいぶ前に書いてあったものです。
ちゃっかりしたアスミタさん。そんな人だったっけか…?
アスミタさんはハクレイさんに初めて会ったときはもっとかわいい子どもだったりしたのかなあ。
ともあれ、これでこのシリーズは終了です。
拍手をくださった方々、読んでくださった方々、ありがとうございました。
「馬鹿者ーーー!!!」
めったに聞けぬ教皇の怒号が響き渡った。闘技場にいた黄金聖闘士たちは一様に首をすくめた。あちこちから覗いていた他の聖闘士や雑兵たちはあわてて隠れる。
「何をしておる! 黄金聖闘士が雁首そろえて…。シジフォス、お前がついていながら…」
「いや、少々鍛錬をと思いまして…」
シジフォスは恐縮しながら答えた。
「俺は止めたんですぜ、お師匠」
マニゴルドが口をはさんだ。
「馬鹿者!!! 結局参加しておろうが。お前も同罪だ!」
自らも積尸気を操る教皇が、闘技場に残るその気配に気づかぬはずはない。
「明日には聖衣獲得のための御前試合があるというのに、この惨状をどうするつもりだ!」
「え、御前試合は来週の予定では?」
デジェルが疑問を口にした。
「都合で急遽明日に変更になったのだ」
教皇はため息をついて闘技場の様子を見渡す。レグルスのライトニングボルトで穿たれた跡、アスミタの天魔降伏の跡、デジェルのオーロラエクスキューションで凍りついた跡、エルシドの斬撃の跡、アスプロスのギャラクシアンエクスプロージョンが砕けた跡、シオンのスターダストレボリューションの跡、ハスガードのグレートホーンの跡、童虎の廬山百龍覇が通った跡、アルバフィカのピラニアンローズが穿った跡、カルディアの爪で切り裂かれた跡。
「ともかく、お前たちの責任で、明日までに元通りにしておけ!」
「「「「「「「「「「「はっ」」」」」」」」」」」
黄金聖闘士たちは、それこそ光速の動きとも言われる速さで、翌日までに闘技場を復旧したという。
しかしそのさなかにレグルスがふとつぶやいた。
「…誰か足りなくないか?」
「おや、急にどうしたのだ?」
ハクレイは思わぬ姿を目にして尋ねた。いつ来たのか、乙女座の黄金聖闘士アスミタがすわってそこにあった茶を飲んでいた。
「なに、たまにはご機嫌うかがいなどをと思って」
「…それはわしの茶なのだが」
「ふむ、どうりで、なかなかうまいものですな」
アスミタはすまして答えた。
「そなたは相変わらずじゃな」
「貴方ほどではありますまい」
アスミタは立ち上がった。
「実は少々聖域が騒がしいもので、瞑想の場所をお借りしに来たのです」
「ああ、別に構わんが…」
「では、お言葉に甘えて」
アスミタは階段を上って上階へと向かった。
あの出不精な男が今なぜわざわざここへ来たのだ? おおかた聖域での面倒事からちゃっかり逃れるために違いない。あとでセージに確認せねばならんな。
ハクレイが闘技場の受難とその後始末の話を聞いたのは、数日後、アスミタが去った後のことである。
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このラストはずっとやろうと決めていました。アスミタさんの後日談もだいぶ前に書いてあったものです。
ちゃっかりしたアスミタさん。そんな人だったっけか…?
アスミタさんはハクレイさんに初めて会ったときはもっとかわいい子どもだったりしたのかなあ。
ともあれ、これでこのシリーズは終了です。
拍手をくださった方々、読んでくださった方々、ありがとうございました。
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プロフィール
HN:
MCBT
性別:
非公開
自己紹介:
8月20日獅子座生まれ。
2008年頃に、ひょんなことで車田正美の漫画『聖闘士星矢』にはまる。漫画を読了後、アニメもOVA・TV版・映画版と観て、ギガントマキア・ロストキャンバス・エピソードGなどのスピンオフ作品にまで手を伸ばす。
トータルでの最愛キャラは車田星矢の黄金聖闘士、双子座のサガ(ハーデス編ほぼ限定)なのだが、このところ何故かロストキャンバスの山羊座の黄金聖闘士エルシドにはまっている。全然タイプは違うのだが、格好良さに惚れた。
二次創作は読むことはあっても書くことはないと思っていたのだが(いやかつては読むこともしなかったのだが)、とうとう禁?を破ってこんなことに。
このサイトは二次創作に特化させた「エルシド別館」なので、ロストキャンバスの新刊の感想等はこちらの「本館」のブログのカテゴリー「聖闘士星矢」を参照されたい。
何かありましたら
mcbt★br4.fiberbit.net
まで(★を@に)。
2008年頃に、ひょんなことで車田正美の漫画『聖闘士星矢』にはまる。漫画を読了後、アニメもOVA・TV版・映画版と観て、ギガントマキア・ロストキャンバス・エピソードGなどのスピンオフ作品にまで手を伸ばす。
トータルでの最愛キャラは車田星矢の黄金聖闘士、双子座のサガ(ハーデス編ほぼ限定)なのだが、このところ何故かロストキャンバスの山羊座の黄金聖闘士エルシドにはまっている。全然タイプは違うのだが、格好良さに惚れた。
二次創作は読むことはあっても書くことはないと思っていたのだが(いやかつては読むこともしなかったのだが)、とうとう禁?を破ってこんなことに。
このサイトは二次創作に特化させた「エルシド別館」なので、ロストキャンバスの新刊の感想等はこちらの「本館」のブログのカテゴリー「聖闘士星矢」を参照されたい。
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