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Posted by MCBT - 2011.05.29,Sun
※当サイト初見の方はこちらをご覧ください※

黄金オールスター手合わせ。(0) (1) (2)の続き。
第3戦、アスプロスvsエルシド。
オリキャラは出ません。

サガとシュラは慟哭組で一緒で、シュラはサガを信頼しているみたいだったけど、カミュみたいに双児宮に何か事情があると察せられてはいないようだった…。

LCキャラは誕生日わからないけどちょうどいいので(一日前ですが)、これをうちの双子誕記念話にしようかな。
全然祝ってないですが。

(2011.6.5ちょっとだけ修正あり)

 


拍手[3回]


---


「よし、次は?」
 シジフォスが皆の顔を見渡しながら言った。
 エルシドも残った面子の顔を見渡した。ふとアスプロスと目が合った。シジフォスとはともに行動することが多かったが、アスプロスと顔を合わせることはあまりない。ましてや手合わせしたことなどない。それだけに興味はあった。たまに会ってもふいと視線をそらしてしまうことが多いアスプロスだったが、今日は珍しくこちらの視線を受け止めた。その目がふっと笑う。
(やるか?)
 エルシドはうなずき、二人は闘技場の真ん中へ出ていった。
「ほう、珍しい組合せだな」
 シジフォスが目を細めた。

 エルシドが腕を振るう。一条、二条。光の帯にも似た剣圧が走り、地面を抉る。アスプロスが鮮やかな動きでそれをかわす。かわしながら拳を放つ。エルシドの間近をかすめたその拳圧は闘技場の端まで飛び、観客席の上部を粉砕し大きな穴を穿つ。その近くでまたのぞいていた雑兵たちが慌ててよける。闘技場にはエルシドの剣筋とアスプロスの拳であっという間に幾条もの深い傷が刻まれる。
(並みの拳では通用しないか…)
 エルシドがひときわ大きく腕を振り上げた。剣圧が地面を走る。と、アスプロスが手を動かした。一瞬そこに異空間が広がり、閉じた。地面を見ると、エルシドの剣筋が断ち切られたように止まっており、アスプロスには届いていない。
(あれが双子座の技、異空間を開くアナザーディメンションか)
「くっ…」
 余裕の笑みを浮かべるアスプロスにエルシドは唇を噛みしめ、ならば直接斬ろうというかのようにその身に迫る。再度、激しい拳の応酬が続く。アスプロスに肉薄したエルシドはその脚力を使って跳び上がり、蹴りを見舞う。
「ジャンピングストーンか?」
 アスプロスは顔の前で腕を交差させてそれを受け、逆に跳ね飛ばす。今度はアスプロスの方が前へ出ながらその拳を繰り出す。エルシドは掌底で受け止めるが、その圧力に押され気味になる。普段のスマートな外見からは一見似合わない程の、心技体磨きぬかれた男の強力な拳圧。聖域屈指の実力者の拳は半端ではない。
(やはりここは…!)
 アスプロスの腕を振り払ってエルシドが後ろに跳び下がり、右腕を大きく振り上げたとき。
「お前も受けるか?」
 同時にアスプロスも右腕を突き出す。
「なに…」
 シジフォスは腰を浮かせた。まだ本人に名づけられたことのない「聖剣」と双子座最強の技ギャラクシアンエクスプロージョン。その二つがぶつかったかに見えた。互いの必殺技が本当に全力でぶつかりあったら無事には済まない。黄金の輝きが炸裂した。だが、二つの技は相殺しあいながらくすぶり、おさまっていった。
 エルシドはその細い目をさらに細めた。
「手加減したな…」
 納得のいかない表情で腕を下ろしたエルシドを見て、アスプロスは口元だけで笑ってみせた。
「不満そうだな。だがさすがに本気でやるわけには行くまいよ。まあシジフォスの気まぐれに付き合うのはこんなところか」
 エルシドは眉を上げたが、アスプロスは構えを解き、エルシドの傍らを通りながら言った。
「お前も、あれで本気か?」
 そのまま悠然と歩み去っていった。

 苦虫を噛み潰したような顔でエルシドは観客席の方へ戻ってきた。
「なんだ、もう終わりかよ? その割には派手にぶっ壊したな」
 マニゴルドが茶化すように言って、エルシドの肩をたたいた。
 シジフォスが立ち上がった。
「よし、それではと、次は…」


---


すみません、うちのメインキャラで目玉にしなきゃいけない組合せなのにうまく書けてません。

エルシドは手加減されたこと自体も嫌だし、それをさせた自分にも不甲斐なさを感じると思うのですよ。そして鍛錬だと思って自分も手加減してしまったのではないかということとそれを見透かされたこと、手加減しなかったとしても歯が立たないのではないかということ、自分にはまだまだ鍛錬が足りないのではないかということなどなど相俟って、この後はちょっと不機嫌になってると思う。つい熱くなっちゃうストレートな人だと思います。
本気出されたらエルシドはアスプロスに勝てないと思うけど、格好悪く負けるところなんて書けないんだぜ。

この二人はきっと派手に闘技場壊すよなー。特にエルシドの技は壊さないようにやるのは無理だって。
デフテロスとアスプロスは「アナザーディメンション!」って叫ばないんですよね。エルシドも「エクスカリバー」って言わないし。どかどかまわりが壊れる割には台詞がなくて静かな戦いか?(ちょっとモノローグと台詞追加してみました―2011.6.5)

デフテロスにやらせたい気がしたけど、デフテロスは聖衣を受け継いだ後でも多分こういう場には出てこないよね。基本カノン島にこもってるし。「乱」の前だったら聖域にいるけど、サガカノンみたいにそっくりじゃないからこのときは実は入れ替わってましたネタが使えないのが残念。デフテロス戦だったらきっとアスミタが解説してくれるのにな。

アスプロスが嫌な奴みたいになるのは何故だ。
敵に対する上から目線、すごく嫌らしく偉そうで好きなんだけどねー。

うちのエルシドとは別人~と思いつつ、いろいろと文句も言いながらもアニメ第2章のエルシドの活躍は狂喜して観ています。
詳しい感想は「本館」に。
 

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非公開
自己紹介:
8月20日獅子座生まれ。
2008年頃に、ひょんなことで車田正美の漫画『聖闘士星矢』にはまる。漫画を読了後、アニメもOVA・TV版・映画版と観て、ギガントマキア・ロストキャンバス・エピソードGなどのスピンオフ作品にまで手を伸ばす。
トータルでの最愛キャラは車田星矢の黄金聖闘士、双子座のサガ(ハーデス編ほぼ限定)なのだが、このところ何故かロストキャンバスの山羊座の黄金聖闘士エルシドにはまっている。全然タイプは違うのだが、格好良さに惚れた。
二次創作は読むことはあっても書くことはないと思っていたのだが(いやかつては読むこともしなかったのだが)、とうとう禁?を破ってこんなことに。
このサイトは二次創作に特化させた「エルシド別館」なので、ロストキャンバスの新刊の感想等はこちらの「本館」のブログのカテゴリー「聖闘士星矢」を参照されたい。

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