黄金オールスター手合わせ第3戦「聖域の平和な一日、あるいは闘技場の受難(3)」後、アスプロスサイド。
オリキャラは出ません。
アスプロス&デフテロス小話。
双子座月間でもあることだし。上記第3戦は全然双子を祝ってなかったからなあ。
黄金手合わせが全部終わってからにすべきかと思いましたが、双子座月間終わっちゃいそうなので。
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アスプロスが帰ってきた。デフテロスはいつものように兄を迎えた。
「お帰り。今日は大変だったな」
「お前も見ていたか?」
「ああ」
闘技場は観客席の中ほどにもいくつか入り口がある。上の方からのぞいている者も多かったが、そういう人目につきにくい所からそっと見ていたのだろう。いつものように。
「まあ鍛錬の一環ではな…あんなものだろう」
「俺も参加してみたかったな」
アスプロスは、ちょっとうらやましそうに言うデフテロスの顔を見た。一人で鍛錬しているデフテロスは他人と手合わせしたことがない。だがその力は自分に並ぶほどのものであることをアスプロスは知っていた。それはすなわち他の黄金聖闘士と匹敵するということ。それを知らないデフテロスは自分の実力をはかってみたいのかもしれない。
「…お前でも十分渡り合えただろうな」
「そうかな?」
「ああ、そうだ」
デフテロスは嬉しそうに目元を緩めた。下半分が仮面に隠されたデフテロスの表情はつかみにくい。だが、それは純粋に兄に恥ずかしくない者になりたいという望みからの喜びの表情だった。
嬉しそうなデフテロスの様子にアスプロスも笑顔を返した。
いつか二人で白日の下に並んで生きられるように。その願いがまだ続いていた日。
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仲良し双子。でもこれは「乱」直前なので、アスプロスの内心はもうかなり闇に蝕まれているかも。
2008年頃に、ひょんなことで車田正美の漫画『聖闘士星矢』にはまる。漫画を読了後、アニメもOVA・TV版・映画版と観て、ギガントマキア・ロストキャンバス・エピソードGなどのスピンオフ作品にまで手を伸ばす。
トータルでの最愛キャラは車田星矢の黄金聖闘士、双子座のサガ(ハーデス編ほぼ限定)なのだが、このところ何故かロストキャンバスの山羊座の黄金聖闘士エルシドにはまっている。全然タイプは違うのだが、格好良さに惚れた。
二次創作は読むことはあっても書くことはないと思っていたのだが(いやかつては読むこともしなかったのだが)、とうとう禁?を破ってこんなことに。
このサイトは二次創作に特化させた「エルシド別館」なので、ロストキャンバスの新刊の感想等はこちらの「本館」のブログのカテゴリー「聖闘士星矢」を参照されたい。
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