黄金オールスター手合わせ。(0) (1) (2) (3) (4) の続き。
第5戦、アルバフィカvs童虎。
オリキャラは出ません。
アフロディーテと老師は…接点なかったよなあ。デスマスクやムウならあるんだけどね。
LCではシオン様はアルバフィカをすごく気遣っているのですよね。一番上と一番下ってどういう接点があったのだろうか。外伝でも明かされなかったけど。
シオン様と童虎さんでアルバフィカ語りをするシーンもあったけど、童虎さん一人でもシルフィードに語ったりしてアルバフィカを理解してる台詞がありましたね。
「週刊少年チャンピオン」連載の外伝アルバフィカ編終了。後ろにネタばれ感想少し。
「主編」への拍手、ありがとうございました!
「主編」への拍手は実質初めて、嬉しいです。
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シジフォスが続けて言う前に童虎が立ち上がり、隅の方に立っている人物に向かって歩いていった。
「わしと手合わせしてくれんか」
「…わたしでいいのか?」
「ああ、おぬしとは一度やってみたくての」
アルバフィカは鮮やかな笑みを浮かべると、寄りかかっていた柱を離れて闘技場の中心へ出ていった。
「さてと、どうしたものかな」
アルバフィカは独り言のようにつぶやいた。
「やはりこれしかあるまい。ピラニアンローズ!」
アルバフィカの放った黒薔薇が童虎めがけて飛ぶ。童虎が飛び退ってよけたところに黒薔薇が刺さる、と見るやそこには深い穴が穿たれる。闘技場の座席に向かって飛んだものは石材を突き破り、そのまま向こう側が見えるくらいの大きな穴があいた。
「さすが、触れるもの全てを噛み砕くという黒薔薇じゃのう」
童虎は首をすくめた。
「天秤座の武器でもあれば別かもしれないがな」
アルバフィカが微笑を浮かべながら言った。ふと見ると闘技場のそこかしこに赤薔薇が刺さっている。香気を吸うだけで死に至ることもある魔宮薔薇。
「香気はかなり抑えてあるが、もうそうは動けんぞ」
アルバフィカは黒薔薇を構えながら言う。
「やられているばかりにもいくまいよ」
童虎もにやりと笑う。
「廬山百龍覇―――!!」
童虎の拳風が動きを封じるための赤薔薇を吹き飛ばす。アルバフィカの周りにあたかも龍が暴れまわっているかのような暴風が吹き荒れ、石や土埃が巻き上がる。
「ぐっ……」
アルバフィカは腕を顔の前に構えて風に押されながら何とか踏みとどまろうとする。聖衣を着ていない身にはかなりの衝撃だ。靴底が敷石をえぐる。童虎がそこへ次の一撃を加えようとしたとき。
「なにっ…?」
目がぐらりと眩むのを感じ、童虎は思わず膝をついた。その目の前にひらりひらりと赤薔薇の花びらが舞い落ちる。
「これは…先ほど吹き飛ばしたはずの…」
「香気を抑えた花びらのみと言ってもそれなりに効くだろう?」
アルバフィカも膝をつきながら答える。
「吹き飛ばされるのを見越して童虎の上に落ちるように配置しておいたのか。さすがだな」
シオンがうなずく。
「二人とも、そのくらいにしておくか?」
百龍覇の衝撃と魔宮薔薇の香気で双方の動きが止まったのを見て、シジフォスが声をかけた。
「短いが中身の濃い一戦だったな。さてと…」
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アルバフィカはどういう風にやろうかなあと悩みましたが、書いてみたら割とするすると。
さすがにブラッディローズはまずいけどね。
聖闘士さんなら、魔宮薔薇(デモンローズ)も多少は大丈夫だよね? シルフィードの毒の風に耐えられる童虎さんなら特に(あれがアテナの血効果でないなら)。
「週刊少年チャンピオン」連載の外伝アルバフィカ編も遂に終了。なんと単行本1巻分やりました。この調子で12人分なんておいし過ぎる…!
アルバフィカ編はアニメ第1章の初回生産分特典だったドラマCD「赤い絆」の加筆修正版、といったところ。
一番のオリジナル要素はペフコくんですが、最初はぶちゃいくなふつーの少年だったペフコがだんだん「いい顔」に見えてきたのは私の気のせいですか?
少年時代のアルバフィカは知らない人が見たら絶対少女だと思うだろうなあ。初見で「可憐で別嬪」とか大絶賛してたペフコくん、その人が男の人だってこと、わかってる?
ドラマCDは持っていないのですが、ルコの設定も結構変更されたような感じですね。
アルバフィカは自分のことより他人の心の美しさに敏感ではと思ったりします。
2008年頃に、ひょんなことで車田正美の漫画『聖闘士星矢』にはまる。漫画を読了後、アニメもOVA・TV版・映画版と観て、ギガントマキア・ロストキャンバス・エピソードGなどのスピンオフ作品にまで手を伸ばす。
トータルでの最愛キャラは車田星矢の黄金聖闘士、双子座のサガ(ハーデス編ほぼ限定)なのだが、このところ何故かロストキャンバスの山羊座の黄金聖闘士エルシドにはまっている。全然タイプは違うのだが、格好良さに惚れた。
二次創作は読むことはあっても書くことはないと思っていたのだが(いやかつては読むこともしなかったのだが)、とうとう禁?を破ってこんなことに。
このサイトは二次創作に特化させた「エルシド別館」なので、ロストキャンバスの新刊の感想等はこちらの「本館」のブログのカテゴリー「聖闘士星矢」を参照されたい。
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