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あの人が自分のことを語ったのを聞いたことがない。
もともと寡黙な質だが、自身について何か話されたことはない。どこで生まれたのか、家族は健在なのか、いつここへ来たのか。なぜ、何があってここへ来ることになったのか。
聖闘士になる者は、家族や故郷など、大切なものを失って聖域に来ることになった者も多い。何があったのか語りたがらない方が普通だ。
黄金聖闘士もその例外ではないと聞く。幼くして才能を見出され、連れて来られる彼ら。わずかな年数を経て黄金聖闘士になると、若年であってもその任は厳しく、その責は重い。聖戦で強敵と戦うことを運命づけられた彼ら。運命を厭わず、それぞれが異なる形ながら、聖域のリーダーとして在り続ける者たち。
その中で。他の追随を許さず、美しくさえある鋭い剣技。自らを厳しく律し、究めようと努めるその姿勢。沈黙の中の瞳に宿る優しさ。いつから魅せられたのか。その姿に。
ともに見ていたい。その視線の先を。
ともに立っていたい。同じ大地に。
ともに歩みたい。自らの力の及ぶ限り。
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意識し始めた頃のせつない思いの吐露にしようと思って書き始めたのに、なんだか方向が変わって静かな独白に。
エルシドって過去が出ていないよねー。シジフォスとの回想シーンもさほど前のことじゃなかったっぽいし。
ロスキャンの黄金聖闘士は結構子どもの頃とか出ている人も多いのに。シオン様とか、双子とか、マニゴルドとか、デジェルさんとか、もちろんレグルスも。子どもの頃なんて車田原作ではシャカくらいだよね。
子ども時代でなくても、5~10年前くらいならハスガード、童虎、カルディアは出てる。一応シジフォス、アスミタもあるけど、あまり「若い」感じじゃなかった。
アルバフィカもちょっと前らしいアガシャちゃんとのこと以外なかったけど、アニメ第1章特典ドラマCDで出ました、過去話。
第2章特典で出ないかなーエルシド過去話(←気が早過ぎ)。
2008年頃に、ひょんなことで車田正美の漫画『聖闘士星矢』にはまる。漫画を読了後、アニメもOVA・TV版・映画版と観て、ギガントマキア・ロストキャンバス・エピソードGなどのスピンオフ作品にまで手を伸ばす。
トータルでの最愛キャラは車田星矢の黄金聖闘士、双子座のサガ(ハーデス編ほぼ限定)なのだが、このところ何故かロストキャンバスの山羊座の黄金聖闘士エルシドにはまっている。全然タイプは違うのだが、格好良さに惚れた。
二次創作は読むことはあっても書くことはないと思っていたのだが(いやかつては読むこともしなかったのだが)、とうとう禁?を破ってこんなことに。
このサイトは二次創作に特化させた「エルシド別館」なので、ロストキャンバスの新刊の感想等はこちらの「本館」のブログのカテゴリー「聖闘士星矢」を参照されたい。
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