人馬宮での話だけどシジフォスあまり出てない…。
エルシド視点だけどエルシドもあまり出てない。
メインはいない双子座(複数)の影か。
オリキャラは出ません。
「乱」を受けての話。
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人馬宮に黄金聖闘士が集まった。シジフォスが招集をかけたのだ。
「わざわざすまないな、みんな。セージ様が急用でな。今後の予定の確認を頼まれた」
シジフォスが口を切った。書類を配った後シジフォスは一旦奥に消え、茶を入れたカップを盆に載せて戻ってくるとテーブルの上に置いた。
「立ち話もなんだから、すわってそれでも飲みながら読んでくれ」
椅子がちゃんと人数分揃えられている。カップもシンプルなものながらどこかで揃のものを手に入れてきたのだろう。各宮に黄金聖闘士全員が集まることなど滅多にないが。――いや、全員ではない。黄金聖衣は共鳴を起こしていない。ここには十一人しかいないからだ。
そう、あの日以来。
「何か質問はないか?」
デジェルとシオンが疑問点を述べ、シジフォスはそれに答えた。ほどなく散会となり、黄金聖闘士たちは三々五々自宮に帰っていった。
帰りがてら、エルシドは自分の使ったカップを返すため、人馬宮の厨房に入った。食器棚の戸があいていて、中が見えた。カップがぽつんと一つだけ残されていた。今まで皆が使っていたのと同じデザイン。十二揃のカップ。表に置いてあったのと同型の椅子もまた、一脚、部屋の隅に置かれていた。人付き合いのいいシジフォスのこと、黄金聖闘士全員を自宮に呼ぶのを楽しみにしていたのだろう。
聖域を去っていった者が戻り、これらを使う日は来るのだろうか。
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カップが一つだけ残っている、という映像が浮かんで生まれた話。
こんなシチュエーションないような気もするけど。
教皇の急用って何だ?
シジフォスは自分でお茶いれたんだろうか? まめだな(笑)
きっと仕事が終わった後一杯やるときのために、酒用のグラスも揃えてあるんだよ。レグルスは飲んでもいいのか? このころ十三歳。十八世紀のヨーロッパの倫理観は――?
カップに一つずつ十二宮のマーク入りってのも考えたけどやめました。
アルバフィカはきっと口つけてないね。一つずつ個人用のマークでもついてれば別か? でもやっぱり口はつけないかな。
こういうとき、ちゃんと何か言うのはデジェルさんかシオン様くらいだと思う…。
2008年頃に、ひょんなことで車田正美の漫画『聖闘士星矢』にはまる。漫画を読了後、アニメもOVA・TV版・映画版と観て、ギガントマキア・ロストキャンバス・エピソードGなどのスピンオフ作品にまで手を伸ばす。
トータルでの最愛キャラは車田星矢の黄金聖闘士、双子座のサガ(ハーデス編ほぼ限定)なのだが、このところ何故かロストキャンバスの山羊座の黄金聖闘士エルシドにはまっている。全然タイプは違うのだが、格好良さに惚れた。
二次創作は読むことはあっても書くことはないと思っていたのだが(いやかつては読むこともしなかったのだが)、とうとう禁?を破ってこんなことに。
このサイトは二次創作に特化させた「エルシド別館」なので、ロストキャンバスの新刊の感想等はこちらの「本館」のブログのカテゴリー「聖闘士星矢」を参照されたい。
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