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今日は母親が用があって家にいないため弁当がないので、ティソナは食堂に行った。料理を取って席を探していると、エルシドがすわっているのが見えた。
「あの…一緒していいですか」
エルシドは顔を上げて微笑んでうなずく。
「先輩も今日はお弁当じゃないんですね」
「ああ、俺は寮住まいだからな。大体毎日ここか、購買で何か買ってる」
「え…」
エルシド先輩、ご両親と暮らしているんじゃないんだ…。黙り込んでしまったティソナにエルシドはかえって気づかうように、何でもないことのように続けた。
「別に不自由はしてないが、さすがに昼食まではな」
ティソナは決意したように顔を上げた。
「先輩…もし良かったら私、お弁当作ってきましょうか?」
「…大変じゃないのか?」
「さすがに毎日は無理ですけど…一週間に一日か二日ぐらいなら…!」
エルシドはややびっくりした顔をしていたが、頬を緩めて言った。
「それは俺は楽しみだが…。あんまり無理はするなよ」
「はい!」
「お母さん、明日は私もお弁当作るの手伝うから」
「あら、どういう風の吹き回し?」
「うん…それでね、二つ作ってもらっていい?」
「…なあるほど。彼氏ね。いいわ、おいしいもの作らなくちゃね」
「うん!」
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エルシドさんが実は一人暮らししてるって知ってちょっとショックを受けるティソナちゃん。
お母さんがいい人だ!
で、このあと校庭の隅で一緒に弁当を食べている二人をラカーユくんが見ちゃって今度は彼がショックを受けるわけだ。(名前変更―2011.4.24)
弁当を作るために朝早起きって大変だよねー彼氏のためなら頑張れるのか。
しかし何だ、中高生の女の子は本当に彼氏に弁当を作ってきたりするのだろうか?
恋愛漫画とかの定番ネタが実際によくあることなのか、「ファンタジー」なのかわからない者です。
大食いの男の子は弁当を持ってきていても二限目くらいまでに食べちゃって、昼は別に何か買って食うというのは聞いたことがありますが。
2008年頃に、ひょんなことで車田正美の漫画『聖闘士星矢』にはまる。漫画を読了後、アニメもOVA・TV版・映画版と観て、ギガントマキア・ロストキャンバス・エピソードGなどのスピンオフ作品にまで手を伸ばす。
トータルでの最愛キャラは車田星矢の黄金聖闘士、双子座のサガ(ハーデス編ほぼ限定)なのだが、このところ何故かロストキャンバスの山羊座の黄金聖闘士エルシドにはまっている。全然タイプは違うのだが、格好良さに惚れた。
二次創作は読むことはあっても書くことはないと思っていたのだが(いやかつては読むこともしなかったのだが)、とうとう禁?を破ってこんなことに。
このサイトは二次創作に特化させた「エルシド別館」なので、ロストキャンバスの新刊の感想等はこちらの「本館」のブログのカテゴリー「聖闘士星矢」を参照されたい。
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