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「兄上、久しぶりですな」
「どうじゃ、お前の弟子は」
「貴方の連れて来た少年の方が上達が速いようですよ…あの子は真面目ですからね」
「そうじゃな」
マニゴルドの方が聖域に来たのは早いのだが、熱心に鍛錬に励むエルシドに追い越されているようだった。それでも彼らは二人で組み手をすることが多かった。というのは、怠け気味に見えるマニゴルドでも、すでに並の候補生の腕を遥かにしのぎ、二人が対等に渡り合えるのはお互いくらいになっていたからだ。
それに口は悪くても、ああ見えてマニゴルドは人の面倒見がいい。エルシドの無愛想なのを気にとめず親しげに話しかけ続けるのは、同じくらいの年の者の中では彼くらいなものだった。彼らの先を行く先輩の黄金聖闘士候補生三人も、ときどき二人の面倒を見てやっているようだったが。
「最近では自分からも少しは話すようになりましたよ」
「ほう」
相変わらず表情のない顔できつい目をしているようだったが、やはりここに連れて来て良かったかもしれない。ハクレイは遠くから二人の少年が話しているのを、目を細めて見守った。
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ハクレイさんをちょっといい人っぽくしてみました。エルシドのことを心配して用事のついでに様子を見に来てみたとか。
マニゴルドもやっぱりいい人っぽいよ。
…アスミタのときはどうなんでしょうね(アスミタもハクレイさんが連れて来たらしいので)。
黄金さんたちの修行地やら師匠やら聖衣やらがどうなっているのかは不明なのですが、黄金聖衣はすべて聖域にあると仮定。黄金聖闘士候補生は修行地があるにしても、修行の仕上げには聖域に来るということでどうでしょう。
マニゴルドはセージ様の弟子だから修行地は聖域だよね。セージ様に見出されたのは10歳くらいのとき?
マニゴルドより1歳年上のエルシドが聖域に来たのはそれより少し後くらいとか。
2008年頃に、ひょんなことで車田正美の漫画『聖闘士星矢』にはまる。漫画を読了後、アニメもOVA・TV版・映画版と観て、ギガントマキア・ロストキャンバス・エピソードGなどのスピンオフ作品にまで手を伸ばす。
トータルでの最愛キャラは車田星矢の黄金聖闘士、双子座のサガ(ハーデス編ほぼ限定)なのだが、このところ何故かロストキャンバスの山羊座の黄金聖闘士エルシドにはまっている。全然タイプは違うのだが、格好良さに惚れた。
二次創作は読むことはあっても書くことはないと思っていたのだが(いやかつては読むこともしなかったのだが)、とうとう禁?を破ってこんなことに。
このサイトは二次創作に特化させた「エルシド別館」なので、ロストキャンバスの新刊の感想等はこちらの「本館」のブログのカテゴリー「聖闘士星矢」を参照されたい。
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